愛媛県立図書館

えひめ資料室  ブックリスト3

道後温泉


(内容;2009年6月)

○松山市道後湯之町にある道後温泉は、三千年の歴史を誇る日本最古の温泉です。重要文化財の本館、文人墨客の足跡、なつかしい光景などを本でめぐってみましょう。
○ご案内の図書は、4階えひめ資料室内で請求記号順に並べています。ご自由にご覧ください。
○借り出し中または書庫に入っている場合もあります。見つけられない時はお気軽に係員におたずねください。
○愛媛県内居住の方(乳幼児以上)、帰省先が愛媛県内の学生の方は、当館の資料を借り出すことができます。
○資料は、5冊・3週間、借出できます。
○一部、借り出しができないものがあります。
○当館の資料に限り、著作権法の範囲内でコピーできます。
○一部コピーできない資料があります。


  1. 道後温泉全般を知るために

    (1)伊予の湯
     松山市立子規記念博物館編集・発行 1994年
     請求記号:K293.1−105
     ・松山市立子規記念博物館第30回特別企画展図録。道後温泉にまつわる古典籍(伊予の湯桁、連歌など)、近世以降の温泉絵図、湯祈祷史料、明治以降の浴場施設の写真・図版、子規をはじめとする文学者の道後温泉にまつわる筆蹟などを掲載・解説している。
      『道後温泉増補版(昭和57年3月発行。下記B参照)』から補足・追加した年表も掲載。

    (2)愛媛県百科大事典 下
     愛媛新聞社編集・発行 1985年
     請求記号:RK290−63−2
     ・p192〜195において、経営や建物の変遷、地震記録や文学における道後温泉の様子など、コンパクトに解説している。参照項目やこの前後に掲載されている“道後”の付く項目も参考になる。

    (3)道後温泉 増補版
     「道後温泉」編集委員会編集 松山市発行 1982年
     請求記号:K293.1−44−ゾウホ
     ・地質・泉質の解説や源泉紹介、伝承や逸話、史・資料に基づく道後温泉の歴史、道後温泉をよんだ文学の解説などがある。「資料編」として、道後温泉に関する記述がある古典籍を活字化したものや小説・エッセイの一部が収録。道後名物の変遷や玩具、入浴料金の変遷や古謡「伊予の湯」、松山市立子規記念博物館開館までの経緯、関係略年表、現況平面図など、集大成的な内容。
      昭和49年12月初版のものを訂正、増補したもの。

    (4)道後温泉 観光編 (道後温泉シリーズ第1集)
     道後温泉事務所編集・発行 1957年
     請求記号:K293.1−36
     ・前編には道後温泉へ訪れるための交通手段や、道後温泉の経営戦略、浴室や浴槽の変遷などについて紹介。後編には文学にみる道後温泉の様子や道後が歌われた民謡、道後を訪れた人々の紹介がある。巻末には1957年6月1日の道後旅館分布図、旅館一覧表(電話番号、経営者名、室数、収用人数、宿泊料金)を掲載。


  2. 建物探訪

    (5)道後温泉本館の歴史
     道後温泉本館調査委員会編集 松山市発行 1994年
     請求記号:K293.1−101
     ・本館建築の変遷や道後温泉の歴史や出来事を、史料の解読や絵図により時代順に記述。編集時における建物外観、内部意匠、浴室などのカラー写真、平面図も掲載されている。  また、明治期から昭和期の外観や道後温泉付近や付属施設などの白黒写真がある。


  3. 写真とエピソードでつづる道後温泉

    (6)松山城と道後温泉 渡部章正写真集(愛媛文化双書38)
     渡部章正編 愛媛文化双書刊行会発行 1983年
     請求記号:K293.1−57
     ・昭和25年から昭和58年の道後温泉やその周辺の風景写真集(白黒)。巻末には和田茂樹氏による古代から近現代の道後温泉の歩みの概略(全5ページ)がある。

    (7)伊予路の道後温泉 秘められたる史跡と文学散歩
     鶴村松一著 松山郷土史文学研究会発行 1977年
     請求記号:K293.1−50
     ・道後温泉やその周辺の風俗、史跡のいわれを各項目ごとに白黒写真で1ページコンパクトにまとめている。

    (8)道後物語(愛媛文化双書12)
     朝日新聞松山支局著 愛媛文化双書刊行会発行 1972年
     請求記号:K293.1−39
     ・道後温泉にまつわる4つのエピソード(1.歴史と伝説 2.温泉の移り変わり 3.温泉文学 4.悩みと将来)を、関係者や住民への聞き書きを中心にまとめている。取材当時の道後の風景写真が豊富。


  4. 運営の記録

    (9)松山市史料集 第12巻 近・現代編4
     松山市史料集編集委員会編集 松山市役所発行 1985年
     請求記号:K231−29−12
     ・p675から762に、以下の記録が収録されている。
      1 温泉場規則(明治5〜昭和41年)
      2 入浴料規則(明治5〜昭和35年)
      3 道後温泉入浴統計(明治9〜昭和56年)
      4 源泉調査報告(明治21〜昭和30年)
      5 原泉社書類 (原泉社:明治時代に温泉経営を行った団体)

    (10)道後温泉の近代化 内湯創設の記録
     宮崎清治著 宝荘ホテル発行 1969年
     請求記号:K293.1−38
     ・昭和31年に道後温泉地区の旅館に内湯を設置するまでの記録。

    (11)道後温泉回顧録/続道後温泉回顧録
     篠崎権衛著 伊予史談会発行 1950年(続は1953年)
     請求記号:K293.1−33
     ・著者は道後湯之町と松山市との合併後の初代道後温泉事務所長。在職期間中(昭和19年4月〜昭和23年8月)の公務雑事・実感、随時発生した事件の経緯を記述。
     ・続編では昭和27年度の温泉経理不正事件について触れている。

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