伊予俳諧文庫(虚子文庫を含む)

4階えひめ資料室

  伊予俳諧文庫(いよはいかいぶんこ)  ※貸出できます
旧蔵者 俳諧文庫会ほか
設立年(西暦) 1969
分野・テーマ 俳諧
旧蔵者のプロフィール
沿革・概要(文庫の目的・由来など) 愛媛県は、正岡子規をはじめ多くの俳人を輩出していることから、昭和18年3月、俳諧の一大殿堂を築こうと、高浜虚子氏を初代会長として「俳諧文庫会」が設立された。昭和19年10月、俳諧文庫会東京事務所を丸の内「ホトトギス本社」内に置くことを決定、資料収集を積極的に開始した。戦後、諸般の事情により改組がおこなわれ、事務が松山に移されたが、「俳諧文庫館」の建設計画の挫折などにより、昭和44年6月、「俳諧文庫会」の資料1000冊が、当館に寄贈された。これに、当時当館が所蔵していた俳諧関係資料約1000冊を合わせ、「伊予俳諧文庫」として発足した。「虚子文庫」もこれに含まれる。その後は、当館が継続して資料の収集をおこなっている。
資料の特色・点(冊)数 17,204冊。俳諧関係。『誹諧埋木』『芭蕉翁発句集』『伊予簾』等の俳諧古書はもとより、栗田樗堂、正岡子規、高浜虚子らをはじめ愛媛県出身の俳人を中心に句軸・書簡・短冊等や、『俳諧花の曙』や『ホトトギス』等多くの俳誌も有する。個人句集や合同句集も多い。
目録 資料形態が図書及びそれに準ずる資料のみ、当館ホームページ上の蔵書検索にて、検索可能。
利用 貴重書、特殊資料、「虚子文庫」等は館内閲覧のみ。多くは、貸し出しも可。



  虚子文庫(きょしぶんこ)  ※貸出できません
旧蔵者 高浜虚子
設立年(西暦) 1975
分野・テーマ 俳句・文学
旧蔵者のプロフィール 明治7年〜昭和34年(1874〜1959)、俳人。旧松山藩士池内信夫の四男として温泉郡湊町(現松山市)に生まれる。本名清。明治15年祖母の家を継いで高浜姓を名乗る。明治24年、河東碧梧桐の紹介で同郷の正岡子規と文通をはじめ、夏には松山俳句会で指導を受け「虚子」の号を与えられた。明治31年、柳原極堂が松山で創刊した子規派の俳誌「ホトトギス」を東京に移した後、その編集に従事し、子規の志を継ぐようになった。その後、虚子の主宰する「ホトトギス」は、大正・昭和期には、全国一を誇る俳誌となり、多くの俊秀を輩出した。
沿革・概要(文庫の目的・由来など) 虚子氏は、かねて「俳諧文庫の充実のため、自分の蔵書は伊予に送る」と洩らされていた為、その遺志にもとづき、蔵書の一部が虚子氏の長男であり俳人でもある年尾氏より、昭和49年(1974)に当館に寄贈された。
資料の特色・点(冊)数 3993冊のうち、56%が俳諧資料、残りは郷土資料と一般書である。『俳諧師』『柿二つ』などの虚子氏の著書はもとより、門下俳人の作品を中心に多数の句集があること、また、和書のなかには虚子氏が修学期学んだ漢籍と、高浜、池内、母の実家である山川家に残された郷土資料も含まれる。
目録 「虚子文庫目録」(館内利用)。 当館ホームページ上の蔵書検索にて、検索可能。別置記号「キヨ」
利用 館内閲覧のみ


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