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<コレクションの誕生>
真鍋博氏と県立図書館の関わりは、1982年10月、県立図書館において開催した第36回読書週間記念「郷土出身者著作展」に始まります。各分野で活躍中の愛媛県出身者の著作物を紹介することを趣旨としたこの展覧会に、真鍋博氏は多くの資料を提供して協力していただきました。
その後、新刊の図書や雑誌を定期的に寄贈していただくようになり、これらの資料で、1986年10月、特別展「真鍋博イラストの世界」を開催した後、真鍋博氏関係資料は「真鍋博コレクション」として保存することになりました。 |
<コレクション構築の趣旨>
真鍋博氏は、自身のイラストレーターとしての仕事について、「イラストは、印刷物となって作品となる」とし、その印刷物を通じてより多くの人にメッセージを伝えたいという意図が強くあり、原画が印刷される過程と印刷物となった図書や雑誌を大切にされていました。
県立図書館では、氏のこの意図に基づき、印刷物となったイラストを体系的に整理し、永く保存します。 |
<コレクションの概要>
中心となるものは、イラストや著作が掲載された図書、雑誌、新聞及び装幀に携わった図書で、これらのなかには、1960年第1回講談社さし絵賞を受賞した「第七地下壕」を収載する『朝日ジャーナル』や、1950年代後半以降の各時代を代表する作家の作品群があります。
また、真鍋氏のイラストは、各種パンフレットやカレンダー、さらには切手、パッケージ用品など多様な形態のものにまで及んでおり、このコレクションをより個性的なものにしています。その他、講演会やシンポジウム、各種の委員や審査員などの活動など、関連する資料によって、真鍋氏の多岐にわたる活動の全容をみることができます。 |
<コレクションの内容を見るには>
コレクションの具体的な内容は、次の方法でご覧いただくことができます。 |
●真鍋博コレクションデータベース
当館ホームページ上の蔵書検索システムで検索することができます。
詳細条件入力画面で、対象資料の「真鍋コレクション」にチェックを入れて検索してください。
「ジャンル検索」を選択すると、10件のジャンルから検索することができます。
なお、個人資料(日記、仕事メモなど)につきましては、館内の目録をご利用ください。 |
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●真鍋博コレクション目録 (2004年1月刊行)
コレクションの資料のうち、約15,700点を収録しています。この目録は、愛媛県美術館刊行の「作品目録」と共に、県内の公共図書館及び大学図書館、全国都道府県立図書館、全国の美術系大学図書館でご利用いただけます |
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